コスト削減、省エネ、耐久性、寿命向上に役立つ各種コーティングでお客様のニーズに合わせた表面処理を少量サンプル試作から大量生産まで幅広い受託加工に対応しています。
コーティング受託加工
高硬度、低摩擦、耐凝着、高密着のコーティング
DLC-Hard コーティング | |
自社製のコーティング装置を使用し、当社独自の製法「イオン化蒸着法(IVD)」で成膜する当社標準のDLCです。鏡面加工品はコーティング後もほぼ鏡面のまま美しく仕上げることができるのが特徴です。また、高硬度、低摩擦係数、耐摩耗性、耐凝着性、低攻撃性など多彩な機能を有するコーティングとなっています。爪先サイズのピン(φ0.5x5mm)から大型ロール(φ500×3,500L)まで様々なサイズのコーティングに幅広く対応しています。 |
色調 | ブラック |
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硬度 | HV2,000~2,500 |
膜厚 | 1μm |
耐熱温度 | 350℃ |
摩擦係数 | 0.1 |
処理温度 | 200℃以下 |
性能 | 耐摩耗、摺動、離型、耐凝着、耐腐食 |
応用例 | 軟質金属用加工工具、軟質金属用成形金型、 焼結体・セラミック用成形金型、ガラスレンズ成形金型 |
※上記の値は、コーティング品の形状・材質・面粗度等で若干の変動があります。
DLCコートの応用例
毎分数100缶が高速で加工されるアルミ缶製造工程においては、工具・金型表面へのアルミの凝着はライン停止につながり生産効率を低下させます。DLCコートは凝着を防ぎ工具寿命を大幅に向上させるとともに、保守サイクルを延長します。また、近年フロンやトリクレンの廃止に伴う潤滑条件の変化が、DLCコートの需要を促進しています。
□フランジ成形ロール □プリンターマンドレル □搬送ガイド □ネッキングダイ |
LSIパッケージの外部リードフレームの曲げ加工において、リードのハンダメッキが金型表面に付着すると製品の不良率が著しく増加します。曲げダイヘのDLCコートはハンダメッキの付着を防止し、保守サイクルを5~25倍延長します。
□リードフレーム曲げダイ/パンチ □リード修正台/リード押さえ □コレット/ポケット/突き上げピン □ポット/プランジャー 口ヒートゴマ □IC搬送シュート(ガイド) |
アルミナ等のセラミックスや超硬合金粉末成形加工において、バインダー(結合剤)で固めたセラミックスや超硬粉末成形体が型離れする時に、金型表面に付着すると製品品質が低下します。これを防ぐには金型表面の鏡面性を維持することが重要です。無処理超硬合金製金型では、ショット数の増加と共に肌荒れが生じ粉付着が起こります。DLCコートは粉付着を防止し、金型表面の鏡面性を数万ショット以上保ちます。
□アルミナ成形パンチ/ダイ □超硬チップ成形パンチ |
タンパク質や血液など、従来落としにくかった汚れが落ちやすくなります。(洗浄容易性の向上)金属の溶出防止として、成分分析に用いられる容器にも対応します。また黒色なためハレーションを抑制する他、薬剤などもよく見えて計量ミスやコンタミ防止にも寄与します。さらに滑りが良く耐摩耗性が高いため、潤滑剤が使えないような環境での摺動にも応用が可能です。
□メス、剪刀、鉗子 □薬さじ、スパーテル、シャーレ □回転ギア、刃物、ピンセット |
8mmビデオカメラ等に使用される非球面レンズは、研磨ではなくモールド成形により製造されます。この場合金型表面形状がそのまま最終レンズ製品に転写されるため、金型表面には高い鏡面性とモールド時の溶融ガラスとの離型性が求められます。DLCコートは、金型母材の鏡面を保ちつつ、溶融ガラスと母材の反応を遮蔽し連続したガラス成形を可能にします。
□ガラスレンズ成形型 |