DLCコーティング装置・表面処理・薄膜分析のナノテック株式会社

表面分析

簡易膜厚測定器により、膜厚の測定を行います。

樹脂の傷つきやすさの評価

試験の目的及び方法

試験の目的:
樹脂の傷つきやすさの評価

試験方法:
スクラッチ試験を行い、レーザー顕微鏡によりスクラッチ痕の形状を観察し、
各種プロファイル測定を行う。

試料及び試験条件

試料:樹脂A、樹脂B
(実環境では、樹脂Aの方が傷がつきづらい)

スクラッチ試験
試験機:CSM Instruments社製Micro Scratch Tester
圧子:先端曲率半径50μmのダイヤモンド圧子
荷重条件:0.1~30N(100N/min)
スクラッチ距離:3mm

レーザー顕微鏡観察
試験機:Olympus社製LEXT OLS4000
対物レンズ倍率:20倍

スクラッチ痕の光学顕微鏡画像の比較

樹脂A

樹脂B

スクラッチ痕のLM高さ画像の比較

樹脂A

樹脂B

スクラッチ痕の3Dイメージの比較

樹脂A

樹脂B

スクラッチ方向プロファイルの比較

断面プロファイルの比較1

測定箇所1.5mm(約15N付近)

断面プロファイルの比較2

測定箇所2.5mm(約25N付近)

試験結果

実環境での評価では樹脂Aの方が傷はつきづらいが、スクラッチ方向のプロファイルは、樹脂Aの方が深くなっている。

しかし、断面プロファイルでは樹脂Bの方がスクラッチ痕の幅が広く、広範囲にわたってパイルアップしていることがわかり、断面プロファイルでの評価が実環境での評価と相関がとれていると思われる

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